GXR

2010年02月09日

使ってわかる(使わないとわかりにくい…)RICOH GXRの魅力

リコーのGXRの発表から発売後しばらくの間、ブログなどでのGXRの評判を見て回ってみた。その時の感触では、全般的な評価は今ひとつだったように思う。少なくとも絶賛ではない。評価している人ももちろんいるが、新システムに関心を持っても買うまでたどり着かない人、そもそもなんだこりゃと思っている人がかなり多かった(僕がそういう評価を気にしていたから目に着いただけかもしれないが)。
まあ、独自のシステムというのは得てしてそういうことがあるので、リコーには独自の地位が築けるまで頑張ってユニットを充実させていって欲しいところ。

僕も疑問符を持っていた口だが、にも関わらず縁があって入手してしまった。すると、GXRにはユニットシステムとは別に、使ってみてわかる不思議な魅力があると思うようになった。といっても文章での説明は難しいのだけど…。

たとえば剛性感。いい意味での重量感と相まって、持っていて気持ちよいし、撮っていて取り回しやすい。こういった質感を持つ機種って、現状では中級機以上の一眼レフ機にしかないと思う。
大きさ。GX200よりかなり大きくなったことにがっかりもしたが、使ってみると実はほどよく持ちやすい。今GX200を見ると中途半端な大きさに思えるくらいだ。
多機能。リコーのカメラ全般にいえるが、現時点でおよそ考えられる機能はほぼすべて備えている(あ、動画とかでなく、静止画撮影に関する機能についてね)。
ユーザーインタフェース。これもリコー機の特色だが、多機能でありながら使い勝手をスポイルしていない。
画質。APS-Cのセンサーを積んだA12はもちろんだが、コンパクト機並みのS10もいい絵を出すじゃないかと思うようになった。高感度画質の改善は大きいが、通常の絵もなにか良い。理由は自分でもまだわかっていないが、色調が良いのかな…?
なお、高感度画質の改善についてはデジカメWatchの記事でGX200との比較がある。実際にかなり改善されているようだ。この長期レポート、もっと頻繁に掲載してくれるといいのだけど。

どれもが他に比類無いというほどではないし、単に僕の好みに合っているだけという部分もある。だけど、きっとこれらが1つの機種に同居していることが魅力と感じているのだと思う。

欠点をあげつらうことは簡単だけど、それはつまらない。こういった魅力がもっと広まるといいな。ただ、使ってみないことにはわかりにくい点ばかりなのが、問題ではある(苦笑)。
興味があるけど今ひとつ踏み切れない方、買って損はないと思いますよ。

RICOH GXR、A12
R1000199s

R1000205s

R1000203s

R1000210s



caskstrength at 17:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)