K-7

2009年07月09日

K-7、前ピン傾向?

 K-7は出荷されている製品全体として前ピン傾向にあるのではないだろうか。ブログや掲示板を見ている限りでは、圧倒的に「前ピンだった」という報告の数が多いからだ。
 K-7の画質をネムく感じる人が多いようなのは、もしかしたらそれが原因の一つかもしれない。自分のK-7の画質に不満がある人は、一度AFの調整をしてみるべきだろう。シャープネスやコントラストを強めるのはそれからだ。

 僕が行っている調整手順を書いておく。大した手順ではないけど、なにかの参考になるかな。
1)もっともよく撮る撮影距離で被写体を選ぶ(僕の場合には建物写真を通りの反対側から撮るようなイメージ)。室内撮りが多い人も、なるべく昼間光のもとで撮った方がいいようだ。
2)三脚を立てる(僕はよく手抜きをして手持ちで撮るが、自分がよく手ブレすることがわかる(苦笑))。
3)絞り優先モードで絞りは開放。
4)AF調整値を-10にしてから撮影開始。一つの調整値につき念のため3枚ずつ撮る。ピントは一回外してからAFしなおす。
5)調整値を一つずつ増やして同様に撮影。慣れると調整値変更の手順が早くなる。(MENU、左、上、上、上、右、右、右、右、OK、シャッター半押しで撮影モードへ復帰)
6)画像比較。

 前ピンが多いというのはあくまで推測に過ぎないが、可能なかぎり出荷時にジャスピンの方がユーザーにはありがたい。調整というのはそれなりの手間だから、必要とされるのはあくまで特別なケースであって欲しい。

 以下、PENTAX K-7、DA17-70 F4 ALで。
8980ba64.jpg

 なぜか柵にチェーンロックで巻き付けられているカート。付いている札を読むと、ビラ配り用のカートを止めてあるらしい…。いけないんだ。
06725ea2.jpg

2d4c7a86.jpg



at 18:02|PermalinkComments(0)

2009年07月04日

ペンタックスK-7のJPEG画像、撮って出しと付属ソフトによる現像結果の差

 前回の「ペンタックスK-7の画質を巡る議論について」というエントリには見に来られた方が多かったようだ。「K-7 画質」とGoogleで検索すると当該エントリがトップに来るので当然と言えば当然か(苦笑)。こだわる人にはあまり意味がない内容で申し訳ないように思う。まあ、僕のスタンスの表明と言うことでご容赦を。

 さて。「掲示板での評価は気にしないことにした。」とは言いながらも、自分の機体からどういう条件でもっとも良い絵を得られるかはちゃんと検証していきたい。

 本日、ようやく仕事の合間に少しだけ撮り歩きができた。天気が悪いのは残念だったが、あらためてK-7のシャッターフィーリングの快適さ、AEやホワイトバランス適切さを感じられた。やっぱりいい機種だ。

 しかしながら、ネットで仕入れた情報で確認できたこともあった。JPEGの撮って出し画像と付属ソフトでの現像JPEG画像には差がある。
 付属のソフトはSILKYPIXのエンジンを利用しているそうだが、本体内蔵の現像アルゴリズムとはきっと異なるのであろう。付属ソフトではファインシャープネスが使えないことからもそう推測される。したがって、両者の画質に差があっても当然ではある。
 が、比べてみると、現像ソフトでの結果の方が好ましく思えるのは、やや問題ではあるかもしれない。端的に言って、撮って出しJPEGの方が下記のように感じられるのだ。
・コントラストが少し高い、なのに解像感はやや劣る
・暗部ノイズが多い
・全体に彩度が高い

 総じて(あくまで僕にとってはだが)付属ソフトによる現像結果画像の方がナチュラルかつ階調豊かで好ましい。ただし、念のためにいえば、差はほんのわずかではある。気にせずJPEG撮って出しで行こうと思えば、それで問題ない程度である。まあ、気づいてしまった以上、しばらくはRAW撮影の事後現像で行こうとは思う。
 今後のファームアップで本体内の現像処理改善は期待できるだろうか?

 以下に示すはK-7の画像。RAW+JPEGで撮影し、上が撮って出しのJPEG、下がRAW現像によるもの(パラメータはいじっていない)。…これくらいの縮小画像だとやはり差はよくわからないな。

d0e30087.jpg

11b2f184.jpg

3cbcbf58.jpg

e342846d.jpg



at 00:30|PermalinkComments(5)

2009年07月01日

ペンタックスK-7の画質を巡る議論について

 価格.comの掲示板などで、K-7の画質について疑問視する議論がある。K20Dと比べてネムいのではないかというのが、それだ。K20Dとの比較画像などもたくさん出てきた。それらを眺めると、たしかにK-7の方がネムいというかフワッとしたように見えるものもある。ただし、すべての画像ではなく、本当に差があるように見えるのはごく一部だ。
 僕には、K-7の絵も十分解像感が高いと思える。たいていの比較画像については、多少の差があっても、写真全体を眺めたときに、そしてある程度細部を眺めたときにさえ、問題になるほどの違いだとは思えない。重箱の隅を突くような話になってしまっている。

 当たり前のことだが、自分の手元にある個体で撮った写真がどうか、ということが一番大事だ。で、僕の個体はどうかというと、当初たしかにボヤッとしたネムい画像ではあった。が、確認したところ前ピンだったようだ。AF微調整を-4に設定することで格段にキリッとし、K20Dと比べるまでもなく満足いく絵になった。

 実際問題として、K20DとK-7の絵作りの傾向は少々違う。また測光機能の改善によるものか、AEは明らかに(K20Dと比較して)オーバー側に出るようになった。加えて前述のように個体によってAFのズレがけっこうあるようだ。条件によって出てくる画像は大きく変わる以上、異なる機種の画像の細部の比較は意味がない。また、こういった掲示板の常で、ひたすら貶めよう煽ろうという発言も多い(かわいそうな人が多くて苦笑)。到底建設的な議論ではないので、もうこの件に関して掲示板での評価は気にしないことにした。

 もしK-7の購入を検討していて、それらの議論が不安になる人がいたら、「そんなことを気にするより写真を楽しく撮りましょうよ。K-7、画質は十分だし、なにより楽しい撮影感を味わえるカメラですよ。」とお勧めしておく。

 話題はK-7だが、以下の写真はGX200でのもの。K-7では幾枚かの検証用の画像しか撮ってしかいないのが残念。週末は晴れるといいな。

4548ade9.jpg

585254b6.jpg

4251ebd9.jpg

2cb01eb9.jpg


at 14:20|PermalinkComments(0)

2009年06月30日

ペンタックスK-7 ファーストインプレッション

【ボディ】
・直線的なデザインとなり、精悍さが増した。K20Dがボヤッとしたデザインに思えるようになってしまった(^^;
・小型化により、図体の大きいDA★16-50mmF2.8を装着した際のバランスがおかしくなるのではないかと心配していたが、意外に悪くはなくて安心した。
・小さくなったとはいえども重さはそこそこある。これが凝縮感を生んでおり、僕としては好ましい。しかし女性に向いている機種ではないな。
・グリップがとても握りやすくなった。
・ストラップ装着部が三角環になったのはうれしい。見た目的にもストラップの傷み的にも、こちらの方がいい。

【撮影感】
・ファインダーは暗くなったとのことだが僕にはあまり気にならない。ピントの山は確かに掴みやすくなったように思う。
・シャッターフィーリングの向上は素晴らしい。キレがある。K10D/K20Dが「シャッコ!」という音だったのに対して、K-7は「シャキッ!」というように感じられる。これこそ僕がずっと求めてきた感触だ。いや、大げさに聞こえるがわりと真面目な感想だ。Nikon D70、Pentax K10D、K20Dと使ってきたが、どれも決して良いシャッターフィーリングの機種ではなかった。K-7の感触は中上級機の証といった感じで、本当に嬉しい。ただ、ネットの感想を渡り歩くと「好みではない」という意見もそこそこ見られるし、「K20Dの方が好みだった」というものすらあった。好みというのは多様なんだなあ。
・レンズ補正機能をONにすると処理に時間がかかるようで、撮影後、確認画像が表示されるのに3秒ほどもかかってしまう。ディストーション補正はうれしい機能だが、普段はOFFで使い、レンズや場面に応じてONにすべきなのかもしれない。

【撮影画像】
・画質はまだ全然撮影できておらず、評価不能。ネットでは「ねむい」「解像感に欠ける」という意見が少なからず見受けられるし、そう思って自分が撮った画像を見ると、そのようには見えるような気もする。でも等倍で見て気にしなければ問題ない程度という気もする。一方で色合いはいいように感じている。まあ、このあたりはじっくり検証していこうと思う。パラメータの調整も試行する必要があるしね。
・分割数が増えたせいかAEの癖が変わった?K10D/K20Dより+2/3?1EVほどオーバーに出るように感じる。これは僕的にはうれしい。K10D/K20Dと使ってきて、僕はどちらも+2/3段の露出補正を基本にしてきた。標準の露出ではどうも暗く感じられて仕方なかったのだ。いくらなんでもおかしい、不具合ではないかとも思ったこともあったが、K10DだけでなくK20Dに換えたときも同様だったので、これがPENTAXの考え方なのかなと自分を納得させてきたのだった。なので、僕は歓迎だが、今までの癖に慣れた人にはどうかな?

【その他】
・バッテリを持ち運ぶときの端子カバーが付属されなくなったのは残念。コストダウンのためなのだろうが、せめて別売りバッテリには付けて欲しかった。

 以下の写真はまだK20Dでのもの(DA★16-50mmF2.8)。北海道北部、礼文島。
73ea7804.jpg

7ba7a599.jpg

8d0ae1a4.jpg

f1dd090c.jpg

c6b9328d.jpg

d241e0f0.jpg


at 14:58|PermalinkComments(0)