K10D

2008年03月20日

K10D再退院

 昨日になるが、ファインダー像と撮影画像の横ズレで再入院させていたK10Dが退院してきた。仕事帰りに受け取って帰宅。保証期間は切れていたが、前回の(期間内の)修理に依るものとして無料だった。
 先に調整から退院していたDA★16-50mmをさっそく装着して室内を撮ってみる。よしよし、ズレはちゃんと直っている。これで撮影時のストレスがかなり減るというものだ。ところが、画像を確認してみると。「…あれ?えらくボケているような?せっかく調整に出したのに、DA★16-50mmの実力はけっきょくこんなもの?それとも本体の液晶の精細度ってこんな物だっけ?」
 夜の室内でちゃんと確認などできないが、かなり気落ちして、FA35mmに交換して撮ってみた。すると、こちらもあきらかにボヤッとしている。人の顔を慎重に撮っても、まつげが潰れるほど。おかしい。おかしすぎる。
 もしやと思って確認してみると、…えらく前ピンじゃないか(がっくり)。
 手元に保存しておいた1.10のファームウェア改変版を使って自分で調整してみたところ、どうやら-120くらいでちょうどいいようだ。以前ペンタックスフォーラムで後ピンを直してもらった時には+70の調整値だったので、強い後ピン(を調整したもの)からものすごく強い前ピンになって帰ってきたということだ。…おいおい。聞いたところによるとファインダー像のズレ修正は、ミラーボックスやシャッターユニットを交換することもあるほどの、意外に大がかりで大変なものらしい。その過程でピンズレの性質が変わってしまったということだろう。それは理解できる。しかし、チェックぐらいしないのか?
 販売店の対応は非常によかったし、保証期間が過ぎても無償で修理してくれたペンタックスの対応自体は悪くなかったと思う。でもこの修理精度の悪さには、やはり悲しさを感じる。僕は仕事上時間の都合をつけやすく、販売店に寄りやすかったり、その気になればフォーラムにも行ける場所に住んでいるからまだマシだが。しかし、普通はこんなに手間をかけたいものではないし、そもそもかけられない。
 最後に自分で調整したことで、とりあえず僕の個体のどたばたは終わりになると思うが(そう願いたい)、後味は悪いな。

 さて、DA★16-50mmの調整後の実力は、近いうちに天気がいい時を狙ってテストしようと思う。

【写真追加と追記】
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 ロンドン、田園郊外ハムステッド。高級住宅地として有名。開発当時は名前の通り「郊外」だったが、今はロンドン圏にすっぽり含まれている。
 でも下2枚でわかるとおり広々とした緑地が広がっているところもある。
 K10D、Tamron 18-200mmで。このレンズ、意外に解像感は悪くないのだが、後でこうやって見てみると、いわゆる「抜け」はあまり良くない気がする。


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2008年02月25日

K10D退院。しかし…。

 撮影画像がファインダー像より右肩下がりで入院させていたK10Dが返ってきた。3月1日より出張で使いたかったので「急ぎで!」とお願いしたところ、予定よりもずいぶん早くしてもらえたようだ。
 さっそく販売店で受け取り、店頭でレンズを着けて試写。うん、まっすぐ撮れるのは快適。今までいかにこの問題をストレスに感じていたのか、あらためて認識した。早く直しておけば良かった。
 …しかし。今度は画像が右にずれている(涙)。けっこう気になるレベルだし、フォーカスを確認するためカメラの背面液晶で拡大してみる際に、なおズレがはっきりとわかってしまう。
 今から調整に出したら出張に間に合わないよ。しかし出張から帰ってきてからだと保証期間が切れてしまうのだ。トホホという気持ちで店に戻り修理受付に事情を話してみたところ、たいていは修理履歴を考慮してくれるから、保証期間が少し過ぎていてもこういうケースなら保証内の扱いで直してくれるだろうとのこと。それはそうあってもらいたい。出張はとりあえず今のままで持っていくことにした。
 回転ズレにしても左右のズレにしても、フィルムの時代にはそれほど問題にならなかったことなのだろう。焼き付ける際にある程度調整も効いただろうし、いわばあいまいな領域の話だったろうから。デジタルの時代になって画面で構図もそのまま見られるようになってしまったのはメーカーにとって不幸なことかもしれない。でも、ユーザーとしては気になってしまう部分なのだ(苦笑)。PENTAXの修理担当は、ぜひ丁寧に作業をしてもらいたいものだ。頼みますよ、ホント。
 販売店の修理受付担当者は申し訳なさそうに対応してくれて、好印象だった。お店のせいではないから別に怒ってはいなかったが、やはり気分的に救われるよね。

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 これはRICOH GR DIGITAL IIで。


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2008年02月14日

K10Dも入院

 K10D本体も入院させることにした。症状はファインダーと撮影画像のズレ調整。撮れた画像がファインダーを覗いた時の構図より右下がりなのだ。
 わずかといえばわずかだし撮影時に意識することで対応を図ってきた。しかしやはりストレスだし、保証期限も3月頭で切れるのでその前に調整を依頼することにした。
 DA★16-50mmともども元気になって帰ってきて欲しい。

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 長崎はランタンフェスティバルが始まる直前だった。点灯式の前に帰らなくてはならなかったのは残念。PENTA K10D、DA★16-50mm F2.8。


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2008年01月10日

AF調整さらにその後…解決編?

 その後、条件を変えつつテストを繰り返してみたが、だんだん混乱してきてボディかレンズかどちらに原因があるのかわからなくなってきた。夜寝る前とか朝起きた直後とかにちょこちょこレンズを替えていい加減にテストしているのじゃ、やはりダメだ(苦笑)。ファームダウンで本体の調整値をいじってもみたが、半端に調整してもダメだろうと、けっきょく初期値に戻して1.30にアップし直した。
 で、仕事の合間を見て、K10D本体とDA★16-50mmおよびDA21mmを新宿のペンタックスフォーラムに持ち込んだ。この二つのレンズの解像感に疑問があったからだ。
 1時間半ほど待って本体とレンズをチェックしてもらったところ(実際はCCDやファインダーの清掃込みで1時間程度でできてきたようだ)、結論から言えば、レンズは2本とも特に問題なしでボディ側が後ピンだったらしく、その場ですでに調整作業完了となっていた。
 帰り際に簡単にDA★16-50mmで街中を撮ってみたが、ビル写真などは中央部の比較だとF2.8とF8でそれほど差がないくらいキリッと撮れて驚いた。が、木などを撮った別の写真では、F2.8がそれなりのボヤけ方だったので少しがっかりした。このあたりのばらつきの理由はよくわからない。だけど、総じて開放でも我慢して使えるかなという程度になったかな。後でファームダウンして調整値を確認してみたところ「+70」になっていたが、これって相当後ピンだったということではないだろうか。
 手間はかかったけど安心感が手に入ったということも込みで、フォーラムへの持ち込みは個人的には実行してよかったと思う。ただし、FA35mmF2やDA70mmF2.4など今まで割といい描写をしていたレンズでは、今回の調整で却って悪くなってしまっていないかが心配。試してみなくては。
 また、今回の僕の場合は保証期間内だからAF調整も無料だったが、期間終了後は有料でしかも2万円程度するらしい…。特に初心者にとっては問題の所在が自分の腕のせいかカメラのせいか判断し難いので、カメラの問題に気が付いた時には保証期間が過ぎていることもあるわけで。価格.comの掲示板でそんな話も見るし、なんとかならないものかな。保証期間を過ぎてもAF調整に関しては2回までは無料とか。

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 帰りがけに撮った新宿、建設中の東京モード学園のビル。PENTAX K10D、DA★16-50mmF2.8。撮影後、少々トーンカーブを持ち上げてある。


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2008年01月08日

AF調整その後

 K10DのAF調整は結局実施していない。
 というのは、光源によってAF精度は変わるもので、蛍光灯のもとでは後ピンになるものだという情報を得たので、再度条件を変えつつ確認してみたのだ。その結果、太陽光下では手持ちの単焦点レンズ群ではほぼ問題なく、DA★16-50mmF2.8のみ後ピンだった。つまり、実はやはりレンズ側の問題だったのかということで。
 仕方ないので、ペンタックスフォーラムにDA★16-50mmを持ち込んで調整を依頼するつもり。ただ、どれくらい期間がかかるのかは心配。来月頭には使いたいイベントがあるのだが。
 なお、この件について参考にさせてもらったページは下記の二つ。
30D後ピンの怪
■■K10D ピントテスト■■

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 この写真はRICOH Caplio GX100で。


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2008年01月06日

今年のK10DとAF調整

 ストロボ(AF540FGZ)とバッテリーグリップ(D-BG2)を購入した結果、我がK10Dは以下のようにゴツくなった。鬱陶しさ満点(笑)。今年は身軽なCaplio GX100、重装備のK10Dと使い分けていきたいところ。
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 ところで、DA★16-50mmF2.8の広角端開放の画質にどうも納得がいかず、あれこれ確認してみたところ、レンズの問題と言うよりは我がK10D自体が後ピン傾向にあるらしいという結論に至った。K10Dはそもそも製品全体の傾向として後ピンだという指摘はずっとなされてきていたが、自分の個体もそれに該当してしまうとは。どのレンズも絞ればけっこういい描写をするので気づかなかった。比較的暗所で開放を使うとピンボケになってしまうことが多かったのだが、これも自分の腕の悪さだと思っていたし(いや、腕が悪い可能性はまだ否定できないけど)。
 ところで、そのAFの調整方法について、以前は「裏メニュー」を呼び出して行う方法がユーザー間に知れ渡っていたのだが、ファームウェアVer.1.11から呼び出し方法を変えられてしまったらしく、最新のファームウェア(1.30)での裏メニューの開き方がわからない。したがって、調整したければサービスセンターに持ち込む必要があるが、首都圏住まいとはいえわざわざ新宿まで気軽には赴けない。
 そこで、K10Dをファームダウンし、AFの設定変更後1.30に戻そうと思う。ただしそのままではファームダウンできないので、ファームウェア1.10のヘッダ部分をバイナリエディタで書き換えて、1.30と偽ってやる必要がある。危険ではあるが、当然自己責任ということで(実はこの手の作業は好きな僕(笑))。
 ファームウェア1.10の入手先がなかなか見つからなかったが、以下で発見。メモ代わりに。
PENTAX Canada
更に言えば、こちらのブログ(英文)からそもそもヘッダを書き換えてあるファームウェア1.10を入手可能。
 今晩にでも調整してみる予定。結果は後日。


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2007年10月05日

K10Dの自動露出の傾向

 先月末に南九州を巡ってきたが、久々にK10Dのシャッターをまとめて切ることができた。いい写真が撮れるかは別だが(苦笑)、撮影は楽しいものだなあ。
 しかしK10DのAEはやはり少し不安定ではないかと思った。青空などを多く含む明るい画面構成の場合に、どうもアンダーに出る。液晶で確認して取り直したり、癖を掴んで自分で適切に補正をかけるようにすればいいのだが、やはりカメラ任せでも適切であって欲しいと思う。

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「宮崎をどげんとせんといかん!」の庁舎。南国ですね。1枚目はアンダーだな。

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鬼の洗濯板と呼ばれる独特の地形。

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これがまた気持ち悪い。のに載せてしまう。


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2007年07月06日

K10Dファームウェアバージョンアップ(1.30)

 昨日のことだが、1.30がリリースされた。
PENTAX Firmware Update Software for K10D
 SDM対応だけのようだが、これで対応レンズを待つばかりとなった。今月末かあ。16-50mmの発表が大きな理由でK10Dに乗り換えた面もあるので、なおさら待ち遠しい。

 もっとも最近は同じような焦点域のGX100ばかり使ってはいるが(^^;。で、以下の写真は、そのGX100を持っての谷中めぐり。仕事関係で年1回は行かなくてはならないのだ。
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 でも谷中の風景と関係ないネコ写真。別にネコ好きではないのだが、あまりに警戒心無く近づかれたら撮らずにはいられない(笑)。1枚目の写真は背後のポールの位置が…。

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 薄曇りでさほど暑い日ではなかったが、それでもビールは魅力的でした。


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2007年05月17日

K10D、カメラグランプリ受賞

カメラグランプリ2007はペンタックスK10D
 表題の通りだが、まずはめでたい。
1位のペンタックスK10Dが197票、2位のキヤノンEOS Kiss Digital Xが53票、(中略)カメラ記者クラブ代表幹事の柴田誠氏は、「1位と2位の点差がこれほど開いたことは過去に無く、K10Dがダントツだった」とコメントした。

 K10Dは率直に言えば別に目新しい機能があるような目立つカメラではない。一つ一つの要素は既存のものだ。ただ、それらをくまなく集め、中級機としての作り込みをしっかり行い、しかも低価格で提供したという、商品としての手抜きの無さが評価されたということだろう。カメラグランプリはそういった製品が評価される傾向にあると思うが、ダントツだったことは注目に値する。

 ところで、PENTAXのHOYAの子会社化はもう既定路線となったようだ。もっとも、これが、ちまたで言われているほどには「カメラ事業の切り売りや撤退」と直結するわけではないと思う。オーナーが「売るのがもったいない」と思うほどに、カメラ事業で存在感を上げていって欲しいものだ。ただ、内部の人たちの士気が落ちていないといいのだけどね…。

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PENTAX K10D、DA21mm F3.2AL Limited。

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2007年04月26日

キター!けど。

 K10D、ファームアップとDA★レンズの発売日の情報が来た。

 まずはファームウェアのアップデート。
《バージョン1.20変更履歴》

1. PENTAX REMOTE Assistant 3に対応しました。

 …これだけ?他になにか修正点はないのかなあ。これだけだとあまりアップデートの必要はない。

 そして待望のDA★レンズの発売日情報
発 売 日:2007年 7月下旬に変更( 当初、近日発売を予定 )

理由:一部の主要部品の品質確保に時間を要したとともに、発表以来、全世界で予想を大幅に上回る注文があり、十分な出荷数量を確保するため。

 がっくり…。

 まあ、会社のごたごたがあっても、それなりに活動はあるということがわかったのは良かった(と思いたい)。

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 吹き抜けという空間は好きだ。
 話題はK10Dだけど、この写真はGX100。24mm相当は広いなあ。DA★レンズが出てきたら異種格闘戦を考えているのだけど、いつになることやら。


at 11:55|PermalinkComments(4)