ボールペン再考ボールペン再考(3):パーカーソネットシズレとQuinkFlow芯

2011年10月01日

ボールペン再考(2):ジェットストリーム芯をピュアモルト軸で

つくづく更新が少ないこのブログ。書く気はあるが、なかなか面倒で…。世の人々は、ブログやツイッターやSNSや、非常にマメな人が多くて感心する。

 さて。ボールペン、というかリフィル、さらにいえば詰まるところはインクのレビュー一発目は、やはり三菱鉛筆のジェットストリームから。しかし、今さら感は強いので、簡単に。

 それまでの油性インクボールペンの常識を覆す滑らかさと鮮やかさは驚愕ものだし、これによって低粘度油性ボールペンが他メーカーからも追随的に続々と登場した。エポックメイキングと言っていい大ヒット商品だ。まあ、インクの減りが早いとか、インクの成分が紙によっては抜けることがあるとか、後から油成分?が滲むことがあるらしいとか、欠点もあるにはある。が、メリットは圧倒的だ。

 しかし。これは僕の難点というべきだが、僕はプラ製の低価格ボールペン(の軸)では我慢できないのだ(無駄に手が驕っているのだ…)。そしてジェットストリームや他の国産メーカーの低粘度油性インクは、高級ペンにほとんど採用されていない。
 ゲルインクや水性インクも不断の改良が続いているが、なぜ高級ペンにはなかなか採用されないのだろう。売れ筋製品の開発・改良に注力するのはわかるけど、高級ペンにだって互換リフィルを用意してくれればいいのに。

 という不満を自分で解消すべく、簡単な改造で高級ラインのピュアモルトシリーズの軸に仕込んだのは、以前に書いたとおり

 さて実用上はこのペンで何も問題はない。実際にしばらくはこれを使っていたし、これで低粘度油性ボールペンの実用性を改めて認識したくらいだ。書き味の良さ、インクの鮮明さ、書き出しの掠れの無さなど、性能はこれからの回で述べる他のリフィルと比べてもNo.1だ。
 ただ…、ピュアモルトの軸はせっかく木材なのに、樹脂が染み込ませてあるのが少し過剰というか、木材っぽさが活きていない素材処理で、今ひとつなのだ。使うたびにこの残念感が気になって、結局最近は控えに回るようになってしまった…。

 ジェットストリームのインクをパーカー互換のリフィル(JISでもG2という規格番号が着いているらしい)で出してくれればきっと相当売れるはず。パーカー互換の低粘度油性インク芯はシュミットのEasyFlowという先行者がいるけど、(やはり後の回で書くつもりだが)ジェットストリームの方が書き味は良い。やってくれないかなあ。

 アダプタは簡単に作れるかな?そのうち挑戦してみたい。


caskstrength at 23:30│Comments(0)TrackBack(0) ETC 

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