NEC LifeTouchNote【GXR】マウントユニットと今後のユニット

2011年07月03日

RICOHによるPENTAXカメラ事業部の買収に思うこと

HOYAとリコー、ペンタックスブランドの譲渡について会見 ~リコーはレンズ交換式カメラに注力、ペンタックスブランドは維持

主にこの記事を読みながら思ったこと。

僕自身はRICOHとPENTAXのカメラの愛用者であり、今回の買収は基本的に好ましいことと感じている。
特にPENTAX(のカメラ事業)側にとっては、HOYAがおまけ扱いにしていた雰囲気もあり、RICOHに望まれて買われるのは非常に良いことと言えるだろう。

ただ、メーカーの買収が本当に評価できるのは、良い製品作りに結びついてからだ。 その前提として製品のラインアップの整理は当然あるだろう。別々にやっていくならなにも買収する必要はないのだし。

すると、僕が心配なのはGXRが無くなってしまうのでは、ということだ。

両者のラインアップを眺めると、次のように考えられる。
  • PENTAXのレンズ交換式のラインアップはすでにけっこう必要最小限。Qだけが微妙だが、出したばかりのシリーズだし、むしろ力を入れて売ろうとするだろう。RICOHのねらいもレンズ交換式を手に入れることのようだし、あまり再編はなさそう。
  • 一方、コンパクトカメラは、統合・整理となるだろう。たぶんPENTAX側が大幅に整理されるだろうが、RICOH側も見直しが入りそう。

すると、RICOHのレンズ交換式とコンパクト機の中間という微妙な機種GXRは、非常に危うい位置にあると考えざるを得ない。

件の記事のこんなあたりがその心配を煽ってくる。

 GXRについては、「今日は答えを持っていないので、勘弁して欲しい」と明言しなかった。
「近藤氏は、製品ラインナップ上は「両ブランドで競合はほとんど無い」とするが、リコーのデジタルカメラ 事業は見直しが必要であることも明らかにした。「ペンタックスと重複する部分については、考えていかなけ ればならない」(近藤氏)。また近藤氏は、「リコーのカメラは、凄くこだわっているカメラ好きのメンバー が作っており、好きなものしか作らない。もう少し、ビジネスにしなければならないと思っている」とも述べ た。

カメラ雑誌などの評価はけっこう高いし、僕もとても好きなシステムだが、いかんせんマニアックなGXR。売り上げもいいとは考えにくいし。それにPENTAX QとGXRは数少ない競合する部分だろう。 こんな危惧は当たってほしくはないけど、心配だな。

caskstrength at 23:38│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by GXRer   2011年07月08日 19:28
初めまして。
全くの同意見です。
社長の発言の含みはどうもGXRを指しているとしか考えにくですものね・・
GXRのコンセプトを受け継ぎつつQマウントを存続させる方法、例えばマウント径で言えばユニット内に収まるQマウントユニットを出すとか、なんとか残して欲しいものです。
2. Posted by 樽出し原酒   2011年07月12日 18:55
GXRerさん

コメントありがとうございます。
PENTAXファンとしてはQマウントに成功してもらいたい(自分が買うことは考えていないけど、営業的に)、けれどRICOHファンかつGXRユーザーとしては一方が輝くと片方が消されるのではという懸念が強くなりますね。
デジカメWatchのアンケートでは意外にQを買う気がある人もいるようですし。
両立の途はあるのでしょうか。

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