FujiFilm X100、OVFでのブライトフレームの傾き その2しつこくX100の話題。質感とかデザインとか。

2011年03月16日

FujiFilm X100の操作性など

世の中は大変なことになっているが、ブログを自粛したところで何も変わらないので、好き勝手なことを書いて気晴らしをしておくことにする。

ということで、X100についての続き。
X100の操作系は、残念ながらかなり使い勝手が悪いと思う。僕にとってはファインダーの傾きよりもがっかりしている部分だ。

たとえば、以前にも書いたがコマンドダイヤル。真ん中のボタンが小さくてOKを押しづらかったり、ダイヤルは小さくクリック感もないため意図以上にくるくる回ってしまったり。相当にストレスだ。まったく問題ないという人もいるようだが、ダメという声も多い。開発時にちゃんと複数人で確認してないのではないかと思ってしまう。

メニュー。求める機能の場所が直感的にはわかりづらい。またメニュー項目名から機能を類推しづらい。たとえば「カスタム撮影画面」で、撮影画面の表示情報を変更できるとはわかりにくい。ほんのちょっと表現を変えて「撮影画面カスタマイズ」ならもっとわかりやすいのではないか?表示文字数にはまだ余裕があるのに。単語の使い方が全体に何か変だと思う。
また、使いそうな機能が階層奥深くに隠れていて、呼び出しが大変だ。NDフィルタのON/OFFなんて相当面倒だ。
メニューは複雑なのに、カスタマイズはあまりできない。これもヘビーユーザーが使うことを考えると、納得いかない部分だ。ISO感度変更のステップとか、ポストビューの表示先を背面LCDにとか、いろいろと変えたい部分があるのだが。
機能豊富なPENATXや使い勝手に定評のあるRICOHの機種ばかり使っているせいかもしれないが、富士フイルムのカメラがこんなに使いにくいとは思わなかった。カメラメーカーとしては老舗なんだけどな。設定変更の必要が少ないコンパクト機ばかりで、高機能機の経験が少ないからだろうか。S? Proシリーズなんてのもあったのだが、そういえばそれも使い勝手の評価は低かったっけ…。

もうひとつ僕個人として相当不満なのが、保存ファイル名とフォルダ名の関係。僕はPCに取り込んだ写真ファイルも、バックアップの意味を込めてしばらくメディアに残しておくのだが、どこまで取り込み済みかを判断するのにフォルダ分けを利用している。そのためできれば撮影日別にフォルダを自動で分けて保存という機能が欲しかったが、まあ、これは他メーカーのも無い機種も多いから仕方ない。ちなみに僕が使っている中ではPENTAXのデジタル一眼レフと、Canon PowerShot S95にはある。
日付別に分けられない機種では次善の手段として手動でフォルダを分けている。たとえば100_FUJIというフォルダの画像を取り込んだら、101_FUJIという空のフォルダをメディアに作ってカメラに戻せば、たいていの機種は101_FUJIに続きを保存してくれるようになる。
X100もそうはなるのだが…、なぜか画像ファイル名がフォルダ名に反応して番号が飛んでしまうのだ。つまり、たとえば
・100_FUJIでDSCF0123.JPGまで撮影し、それをPCに取り込む
・メディアに101_FUJIというフォルダを作ってカメラに戻し、続きを撮影する
・すると、101_FUJIにデータは保存されるものの、ファイル名はDSCF0124.JPGではなくDSCF1001.JPGとなってしまう!
どうもフォルダの数値とファイル名の番号をリンクさせているようだ。この仕様は訳わからん。ファイル名はそれなりに撮影枚数の目安になるので、無意味に飛んでは欲しくない。しかし今のままでは取り込んだファイルとまだのファイルを名前だけで判断しがたい。この仕様に意味があればともかく、他のメーカーのカメラでそういうのには出会ったことはないし、合理的な理由は思いつかない。なんだかなあ。

またあちこちで指摘されているが、ISO感度変更操作の煩雑さ。初期状態ではFnボタンを押して変えられるのだが、コマンドレバーやダイヤルが使いにくいので、簡単に切り替えられず、途中でコマンドが途切れてしまうのだ。僕はわざわざ一度背面LCDを表示させ、そこでFnボタンを押して一覧からISO感度を変更し、背面LCDを非表示に戻している(苦笑)。

他にもMF時にフォーカスリングのギア比(というべきか)のせいで、フォーカス移動にそうとうリングを回さないとならないのもどうかと思う。マクロ時を考慮しているとしても、電子式なのだから、マクロモードでなければギア比が変わるとか、AFL/AELボタンを押しながら回せば移動量が大きくなるとか(これはRICOH GXRにある機能)、工夫はできるはず。

なんかこうX100は、物理的な質感はとても良い、画質も良い、でもデジタル部の仕様や作り込みが今一歩どころか三歩くらい足りないと、そういう印象だ。でも、質感と画質が良いから、文句は言いつつも後悔はしていないという、不思議なカメラでもある(笑)。

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地震数日後の首都圏。横浜駅の地下街が営業を休んでいたりして、さすがに神妙な気持ちになる。

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ヨドバシカメラはやっているが、いろいろ売り切れ。

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開店前の店に並ぶ人たち。被災地ならともかく、温々とした首都圏でこういうの、気持ちはわからんでもないが、正直「バカじゃねえの?」と思ってしまう。今更買い貯めても仕方ないし、こういう混乱が余計に社会的心情を悪化させるのに。
まあ、この程度の混乱で済んでいるのを良しとすべきかもしれないけどね。


caskstrength at 14:25│Comments(0)TrackBack(0) Camera 

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