リコーGXR + S10にフード&アダプターHA-3装着各メーカーからいろいろ発表

2010年08月01日

セーラー万年筆 プロフェッショナルギア マイカルタを長刀化

プロギアマイカルタを長刀化した。といってもプロフィット21長刀のペン先と交換しただけだが。

マイカルタの軸は持ち重りがして非常に僕好みなのだが、中字というにはペンポイントが小さく、初期状態ではフローが渋かったこともあって、サリサリした書き味なのが気に入らなかった。細字で書き味がいいペンは他にあるので、このペンには「正しく書き味の良い中字」を期待していたのだ。
自己調整でフローを良くしペンポイントを研いだ結果、細いなりに書き味は良くなったが、軸の重さと描線の細さのバランスの悪さはいかんともしがたい。
で。どうせなら一度は使ってみたかった長刀のペン先にしてしまえ、と思った次第。

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長刀の太さ表記は「中細」。しかし「中細」という割には相当太い。長刀はもともと表記よりは太く書けるペン先だそうだが、着け換える時にフローが良くなるよう調整したこともあって、太めの中字~太字くらいに書けるようになった。これは望むところだ。
またペンポイントはボリュームもあり縦長の形状は格好良い。ルーペで眺めては「いいね」と満足している…のは、我ながらヲタク的楽しみ方だな(笑)。
とにかく、お手軽なカスタマイズだが満足度が高い。成功成功。

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ただ、長刀は「筆記角度の調節により極細から太字までスムーズな書き味で「トメ」「ハネ」「ハライ」も美しく書けます。(メーカーのページから)」とされているけど、僕には特に長刀だからどうとは感じられない。正直なところある程度滑らかでフローがいいペン先にさえなっていれば、字がうまく書けるかどうかはペンポイントの形よりも軸のバランスの方が影響が大きいと思う。
まあ、僕の手が鈍感、あるいは単に字が下手ということかもしれない(苦笑)。手が敏感で字が上手い人は、ペンポイントの違いも感じ取れるのかな。

しかし、最近プロギアレアロ、プロギアマイカルタ、プロフィット21長刀と続けざまにセーラーのペンを使ってみたが、どれも初期状態ではインクフローが渋いことには疑問を感じた。書き味の良さってフローの良さに負う部分が大きいわけで、仮に初心者が万年筆に興味を持って使ってみても、買ってきたままの状態ではなかなか「万年筆って書き味がいいものなんだ」と感じられないように思うのだが。
とは言っても、メーカーも考えなしに作っているわけではないだろうから、意図しての仕様なのだろうか。筆圧が強い現代人には、ペン先は硬く、寄りは強くしておいた方がいい、という考え方なのかな。

あともう一つ気になっているのは、インクカートリッジの棚釣りだ。コンバータより容量があるので青墨をカートリッジで使ってみているのだが、これが盛大に棚釣りするのだ。カートリッジを使うのは初めてなので「コンバータで他社のインクを使うならともかく、純正でもこうなのか」と驚いたが、他の方のブログなどを見ていると、最近セーラーのカートリッジは素材が変わり、それから棚釣りが激しく出るようになったらしい。順調に書いているのに段々とインクフローが渋くなってきたりするし、これも初心者ユーザーによくない印象を与えてしまうと思うのだが。僕は書き出す前に一振りする癖が着いてしまった。

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