2007年04月11日
Ricoh Caplio GX100、触ってきました。
仕事で半蔵門に行く用事があったので、楽しくカメラ博物館に寄ってきた。お目当ては当然RICOH GX100。他にほとんど人もおらず、十分触ることができた。以下、簡単に感想を。
EVFは面白い。製品の外観を写真で見るとどうも浮いて見えるが、実際にはそれほど違和感なくはまっているし、脱着も簡単。コンパクトデジカメと同時に普及した手を伸ばして液晶モニタを見ながら撮るという不安定な撮り方ではなく、目に押し当てて構えてという撮影スタイルが格段に取りやすい。もちろん液晶モニタを見ながらの撮影もできるわけだが、むしろ積極的にファインダーを覗こうという気になるのがいい。最近一眼レフに慣れた身には、その一致が心地よく感じられそうだ。
見えはたしかに悪くない。ただあちこちで「いい」という感想を聞いてからだったので、どれだけすごいのかと事前の期待が膨らんでしまったせいで、「まあ、こんなものか」というのが最初の感想だった(苦笑)。でもガッカリもしなかったのは、やはり常用できそうなレベルだったからだ。考えてみれば、20万画素相当(相当ってなんだ?)の液晶だったら画素数だけは外の液晶モニタと同レベル。それが、小さくとも外光の影響を受けずに覗けるのだから、悪くないのは当然と言えるかも。一眼レフにこのファインダーでは話にならないが、コンパクトカメラの液晶モニタ実装の一形態と考えれば十分以上だと思う。もともとEVFにはそれほどの興味はなかったが、実際に触ってみてグッとそそられることとなった。
歪曲は、期待よりはあったなあ。やはり広角側では樽型の歪みがわかる。ちょっと残念。ステップズームにして確認してみたが、僕が一番使いそうな28mm相当の時にもっとも目立つように思えたのは、これまたちょっと残念。35mm相当ではずいぶんと気にならなくなってきて、50mm相当よりワイド側ではよく補正されていると思った。
ただ、これはかなりシビアに検討してみたからで、24mmという広角からの3倍ズーム、しかもこの筐体の小ささでということを考えると、広角側もよくがんばって補正してあると思う。一眼レフ用ズームレンズだってもっと歪曲が目立つものはある。僕は建築物などの直線が目立つ被写体を想定しているからうるさくなるが、一般人なら十分以上ではないだろうか。
レンズキャップは、個人的にはさほど残念感はない。もちろん自動のレンズバリアの方が楽には決まっているが、一眼レフを使うようになってキャップ脱着が習慣化したので、たぶんそれほど煩わしくは感じないと思う。ただ、他の人々がどう思うかはわからない。
フィルタはアダプタ無しには着けられない。保護フィルタにこだわりはないので某所の方ほどの残念な感想は持たなかったが、それでもそのままで取り付けられた方がいいのになとは思った。アダプタは邪魔になるし、格好も良くないからあまり着けたくない。
筐体の質感は、たしかにGR DIGITALと比べると安っぽいと言うべきか。表面の加工がないからだろう。しかし個人的にはいかにも本格的カメラ然とした加工をコンパクト機に施すのは好みからちょっと外れていて、それでGR DIGITALにも世間で言うほどには質感を評価していない。ただ、長く使い続けるとGRDの方が風合いが出そうではある。ダイヤルなども明らかにコストダウンしている部分だろう。
でもGRDが比較対象だとそうも感じるが、GX100の質感が一般的な感覚で安っぽいとは思わない。十分に「悪くない」と言えるのではないか。GXやGX8のグリップはいかにも安っぽかったし、それらからはよっぽど改善されている。
操作感はキビキビしていると思う。もっとも最近はメーカー問わずキビキビしているのが当たり前だが。
基本的にRICOHのUIを踏襲しているので、今R4を使っている僕には混乱がなかった。
マイセッティングを2つ登録できるのはいい。電源ON時の開始焦点距離を設定できるなど、「わかっているなあ」と感じる機能だ。
ストラップは2点吊りができるが、縦型の吊りにできないのはちょっと残念かも。
気になる部分は概ね確認できてよかった。触ってみてガッカリした部分が皆無だったのはすごいことではないかな。
あとはやはり画質だ。自前メディアを差しての撮影はできなかったし、サンプルは遅いしで、これが最後にして最大の興味事項である。
RICOHのGR BLOGで
と書かれているが、遠慮はいらないから(笑)さっさとお届けして欲しいものだ。発売がこれだけ迫っていて今更画質調整でもないだろうに、なぜさっさとサンプルが出てこない(出せない)のか、疑問に思ってしまう。いろいろな事情があるのかもしれないけど。

昨年12月に行った、ドイツ・ハイデルベルク。Nikon D70、SIGMA 17-70mm DC MACRO。
EVFは面白い。製品の外観を写真で見るとどうも浮いて見えるが、実際にはそれほど違和感なくはまっているし、脱着も簡単。コンパクトデジカメと同時に普及した手を伸ばして液晶モニタを見ながら撮るという不安定な撮り方ではなく、目に押し当てて構えてという撮影スタイルが格段に取りやすい。もちろん液晶モニタを見ながらの撮影もできるわけだが、むしろ積極的にファインダーを覗こうという気になるのがいい。最近一眼レフに慣れた身には、その一致が心地よく感じられそうだ。
見えはたしかに悪くない。ただあちこちで「いい」という感想を聞いてからだったので、どれだけすごいのかと事前の期待が膨らんでしまったせいで、「まあ、こんなものか」というのが最初の感想だった(苦笑)。でもガッカリもしなかったのは、やはり常用できそうなレベルだったからだ。考えてみれば、20万画素相当(相当ってなんだ?)の液晶だったら画素数だけは外の液晶モニタと同レベル。それが、小さくとも外光の影響を受けずに覗けるのだから、悪くないのは当然と言えるかも。一眼レフにこのファインダーでは話にならないが、コンパクトカメラの液晶モニタ実装の一形態と考えれば十分以上だと思う。もともとEVFにはそれほどの興味はなかったが、実際に触ってみてグッとそそられることとなった。
歪曲は、期待よりはあったなあ。やはり広角側では樽型の歪みがわかる。ちょっと残念。ステップズームにして確認してみたが、僕が一番使いそうな28mm相当の時にもっとも目立つように思えたのは、これまたちょっと残念。35mm相当ではずいぶんと気にならなくなってきて、50mm相当よりワイド側ではよく補正されていると思った。
ただ、これはかなりシビアに検討してみたからで、24mmという広角からの3倍ズーム、しかもこの筐体の小ささでということを考えると、広角側もよくがんばって補正してあると思う。一眼レフ用ズームレンズだってもっと歪曲が目立つものはある。僕は建築物などの直線が目立つ被写体を想定しているからうるさくなるが、一般人なら十分以上ではないだろうか。
レンズキャップは、個人的にはさほど残念感はない。もちろん自動のレンズバリアの方が楽には決まっているが、一眼レフを使うようになってキャップ脱着が習慣化したので、たぶんそれほど煩わしくは感じないと思う。ただ、他の人々がどう思うかはわからない。
フィルタはアダプタ無しには着けられない。保護フィルタにこだわりはないので某所の方ほどの残念な感想は持たなかったが、それでもそのままで取り付けられた方がいいのになとは思った。アダプタは邪魔になるし、格好も良くないからあまり着けたくない。
筐体の質感は、たしかにGR DIGITALと比べると安っぽいと言うべきか。表面の加工がないからだろう。しかし個人的にはいかにも本格的カメラ然とした加工をコンパクト機に施すのは好みからちょっと外れていて、それでGR DIGITALにも世間で言うほどには質感を評価していない。ただ、長く使い続けるとGRDの方が風合いが出そうではある。ダイヤルなども明らかにコストダウンしている部分だろう。
でもGRDが比較対象だとそうも感じるが、GX100の質感が一般的な感覚で安っぽいとは思わない。十分に「悪くない」と言えるのではないか。GXやGX8のグリップはいかにも安っぽかったし、それらからはよっぽど改善されている。
操作感はキビキビしていると思う。もっとも最近はメーカー問わずキビキビしているのが当たり前だが。
基本的にRICOHのUIを踏襲しているので、今R4を使っている僕には混乱がなかった。
マイセッティングを2つ登録できるのはいい。電源ON時の開始焦点距離を設定できるなど、「わかっているなあ」と感じる機能だ。
ストラップは2点吊りができるが、縦型の吊りにできないのはちょっと残念かも。
気になる部分は概ね確認できてよかった。触ってみてガッカリした部分が皆無だったのはすごいことではないかな。
あとはやはり画質だ。自前メディアを差しての撮影はできなかったし、サンプルは遅いしで、これが最後にして最大の興味事項である。
RICOHのGR BLOGで
Caplio R6が発売になり、GX100が発表されて、なんだかわくわくの毎日です♪早く皆さんにサンプルをお届けしたい?!
と書かれているが、遠慮はいらないから(笑)さっさとお届けして欲しいものだ。発売がこれだけ迫っていて今更画質調整でもないだろうに、なぜさっさとサンプルが出てこない(出せない)のか、疑問に思ってしまう。いろいろな事情があるのかもしれないけど。

昨年12月に行った、ドイツ・ハイデルベルク。Nikon D70、SIGMA 17-70mm DC MACRO。
at 13:06│Comments(0)│
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