PENTAXとHOYARicoh Caplio GX100、触ってきました。

2007年04月10日

メーカーとしての本質を。

 PENTAXは合併反対動議を決議したようだ。しかしHOYAのTOBに対する反対動議については結論を見送ったということで、単純に独立独歩の道を選んでいるわけでもないらしい。
 心情的にはPENTAXに独自にがんばって欲しい気持ちはある。しかしK100D、K10Dのヒットも一時的なものと考えるべきだし、今後も精力的な開発を続けメーカーとして安定するためには、大樹の陰も選択肢の一つだろう。
 ただ、それが望む形の「安定」につながるかは大樹に依るわけで、それまでとは違った形態に変わることを余儀なくされることも大いにある。今回は、HOYAという会社が大樹として出てきたわけだが、企業全体ではなく個別事業の収支を重視するという、いわば外資系的性格が強い経営方針のために、(事業的に厳しい)カメラ事業部の存続が危ぶまれることとなった。つまりカメラユーザーにとって望ましい大樹には見えないわけだ。僕も乗り換えたばかりのPENTAXユーザーとしてそういう懸念は強く持っている。
 もっともPENTAX執行部の合併反対派がカメラを含むPENTAX文化の存続を第一としているばかりでもなく、彼らなりの損得計算に基づいて動いているのだろう。それがTOB反対動議見送りに表れていると思う。また、仮に独立独歩の道を行くこととなったとしても、すぐに力尽きることとなっては意味がないが、持続的に発展していくためのビジョンが示されているわけでもない。合併反対がPENTAXのカメラユーザーにとって望ましい将来につながるかは、まだ予断を許さない。
 そしてユーザーとしてPENTAX(の特にカメラ事業部)に望むことは、つまりは経営的な戦略や波風への対応は必要としても、「ユーザーに魅力的な製品を供給し続ける」というメーカーの本質的な部分を磨き続けて欲しいということだ。それがけっきょくは合併・買収されたとしてもその先での存在感を示すことになるし、切り売りされるにしてもいい買い手を期待できるし、独立独歩の道を歩むなら推進力になる。

 会社がバタバタしている時に、なかなか社員も仕事を進めるどころではないかもしれないが、自らのためにもユーザーのためにもここでぜひがんばって欲しい。
 そして早くDA★16-50mmを出してください(それか(笑))。

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 PENTAX K10D、FA 35mm F2 AL。ファインダー内では垂直・水平に気遣っているのだけど、ほんのちょっと時計回りに傾いている。調整してくれるかな?これくらいだと出荷精度範囲内とか言われそうだが。


at 14:21│Comments(0) ETC 

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